みなさんは、「グループホームの世話人」という仕事を知っていますか?
初めて聞く人も多いのではないでしょうか?
私が初めて世話人の仕事を知ったのは、看護師をやめた後でした。
- 世話人ってどんな仕事か知りたい
- 世話人の仕事をしてみたい
そんな方に
グループホーム世話人って?
グループホームは、障がい者さんの「寮」のようなものに近いです。利用者様は、平日の日中は仕事や作業所に出かけます。
世話人は、利用者様がグループホームに帰ってきてからの日常生活をサポートする仕事になります。
グループホーム世話人の一日の仕事
ここでは、私が行っていた世話人の一日の流れについてお話します。施設によって様々だと思いますので、必ずこのスケジュールで動くわけではありません。宿直、または夜勤がある場合になります。
15:30 | 買い物 |
16:00~18:00 | 利用者様迎え入れ。夕食づくり。 |
18:00 | 夕食(場合によっては食事介助) 片付け(お皿を洗うなど) |
19:00 | 利用者様入浴 (介助が必要な利用者様にはヘルパーさんがついてくれることが多い。) 記録、洗濯 |
夜間 | トイレなど、軽介助が必要な方へ対応。 生活について相談を受けた時の対応。 |
6:00 | 朝食づくり |
6:30 | 更衣、整容の介助が必要な方の対応 |
7:00 | 朝食(食事介助必要な方のサポート) 片付け、ゴミ出し等 |
8:00 | 洗濯、リビング、キッチンの掃除機かけ |
9:00 | 利用者様出勤 |
夜は比較的、ゆったりしていることが多いです。自分の部屋でゆっくり過ごす人や、パズルをして過ごす人、眠れないから話をしよう、という方。様々でした。
朝は、利用者さんが仕事に出かけるので、準備のために少しバタバタするかもしれません。
食事作りについて
私が勤めていた施設は2か所ですが、勤務に入る世話人が献立を立て、買い物に行って、作るという感じでした。
施設によっては、食材キットのようなものを届けてくれ、レシピどおりに調理するだけで良いこともあります。他にも、適当にまとめ買いしておき、冷蔵庫の中の物で献立を考えて調理する…という施設もあるようです。

ちなみに私は、主婦歴10年ですが、冷蔵庫の中の物を見ただけでは献立が思いつきません。
世話人が献立を立てることのメリット、デメリット
「今度何食べたい?」「ハンバーグ!」という会話が成立します。家庭的ですよね。ただ、自分でコレ!と言えない利用者様のリクエストに応えられないということも。そんな時は、食事を食べているときを見たりして、「これが好きそう」というものを選んだりします。家族様が「豚カツ好きなんです」とか、教えてくれたりもします。
求人を見て施設見学に来られた人で、「料理はちょっと…」という方も居ました。料理でハードルが上がる場合もあるようです。利用者様が多くなれば、たくさん作らないといけないですし。
前述したように、「食材が届いてキットで調理」という方が働く側にとっては良いかもしれません。利用者様の栄養管理はしやすくなるかもしれません。
世話人のお給料って?
気になるのはお給料ですね。地域にもよりますが、パートの場合ですが、時給1000円~1200円が多いように思います。夜勤(宿直)1回で10000~15000円くらいでしょうか。
夜勤、宿直という勤務形態が多いですので、毎日出勤というわけにもいかないでしょう。月に10日程出勤して15万円というところ。正直、それだけで普通に生活するのは厳しいかもしれません。
作業所などの支援員が世話人と兼任している施設も多くあります。日中は作業所で働き、夜はグループホームで宿直を月に数回するというケースも多いようです。
私が勤めていたホームでは、夜は利用者様にプライベートをゆっくり過ごして欲しいということから、基本的には兼任スタイルではありませんでした。

利用者さんからしたら、日中の職場で会った人が夜も家にいるっていう状況になるからな。

私なら絶対嫌です。
必要な資格は?
未経験でもOKというところが多いです。
障がい者支援に理解ある方、家事が好きな方は向いていると思います。
おわりに
世話人の仕事は、利用者さんが安全に安心して、くつろげるようサポートすることです。利用者様の笑顔は、こちらも癒されます。
福祉で働きたい!という方は、世話人という仕事も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
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