こんにちは、彩桜です。
みなさんの家には、どのくらいの家電がありますか?
家電が普及したのは、ここ60年くらいです。ふと、家電がなかった時代の生活はどうだったのだろう?と思いました。
時々、父(70歳)が家電が無かった頃の思い出話をしてくれます。今回は、父の話に基づいて1960年ごろの田舎の生活を書いてみたいと思います。
- 家電がない生活って?
- 昭和の田舎ぐらしに興味がある
そんな方に。
※ちなみに父の幼少期の記憶を掘り返したので、数年の記憶違いはあります。
冷蔵庫がない生活
冷蔵庫がないと、必然的に「食」のライフスタイルは変わってきそうです。父が子供のころは、その日に買ったものは、当日に食べきることが多かったそうです。
近所に商店があり、そこには冷蔵庫があったそうで、ジュースは買ってすぐ飲んでいたとか。
そんな父の食生活は、こんな感じ。
- 麦ごはん
- ジュースなどは商店に買いに行き、すぐに飲む
- 豆腐は豆腐屋さんにて必要な分のみ買う
- たまごも一個ずつバラ売り
- 野菜は庭で育てる。物々交換が多い
- スイカは井戸で冷やす
- アイスは露店で買う
- 魚は釣って食べる(釣れる環境なら)
- コロッケを買いに行くのが楽しみ

コロッケ!俺も食べたい。
ちなみに、上段に大きな氷をいれて、下段を冷やす「保冷庫」のような物はあったようです。電気で冷やすわけではないので、氷がとけたら冷えません。大きなクーラーボックスみたいな感じでしょうか。
当時、冷蔵庫がなくても、どうにか生活できる気候だったというのもありそうです。
私が小さい頃も、食材をその日に食べ切る生活は、継続していました。母(父と同年代)が作りおきを嫌がっていたのは、小さなころの習慣が理由だったのかもしれません。
洗濯機がない生活
洗濯は、洗濯板で手洗いです。洗濯機は絞るための機械があったのだそう。電気ではなく、手動でぐるぐる回すタイプです。蛇口をひねったらお湯が出てくる時代ではないので、寒いときはお湯を沸かしたり、かなり不便だったと言えます。
- バスタオルはない。乾きやすい手ぬぐいを使用
- 肌に直接触れるもの以外、毎日洗わない
- 外に洗濯を干す場所が広くある
タオル大好きだと、かなりつらいです。
洗濯板でバスタオルを洗濯したら、水を吸収しすぎて絞れなさそうです。洗濯機があるからバスタオルが普及しているのでしょう。
洗濯事情は、かなり厳しいです。洗濯機は、すばらしい技術です。

家電を購入したのはいつ?金額は?
この辺りは、父の記憶が多少違うかもしれません。父の家は裕福では無かったようなので、普及は一般より遅かったのではないでしょうか。
当時の値段としては、冷蔵庫が1万5000円程。TVは5万円程。
当時の月収は平均30000円程度と言われています。田舎なので、もっと低いのではないでしょうか。
つまり、TVは2か月分の給料がないと買えない、冷蔵庫は給料の半分必要ということになります。
お風呂はどうしていた?
今は「オール電化でお風呂も電気」という家庭も多いです。
お風呂はどうしていたのでしょう?
- 山で薪を拾ってきて、沸かす。
- 井戸から水をくんで運ぶ。
水道を引いたのは、父が18歳くらいの時だそう。家の前まで水道は整備されていたけど、「あとは各家庭で工事してね」という感じだったそうです。父が工事したとのこと。
昔の人は何でもするなあ。

そういえば、祖父母の家に遊びに行ったとき井戸あったなあ。
ポンプの井戸、かっこよかった。
「もらい風呂(風呂を借りに来ること)」もあったとか。
父の実家は、大きめのお風呂を設置したので、近所の人が入りに来ていたらしいです。自分ちに近所の人が風呂入りに来たら、今ならびっくりしますね。

俺は、風呂が嫌です。
近所づきあいは、深そうです。「調味料借りに来るのは普通」と聞いて、不思議な気持ちになりました。
エアコン
エアコンが一般家庭に普及したのは、1990年以降です。私が中学生の時くらいですが、その頃は窓に取り付けるタイプのクーラーを使用していた記憶があります。
現在は熱中症も心配なのでエアコンは必要ですね。お年寄りはエアコンの風が苦手な人も多いです。慣れていない、というのもあるのかもしれません。
おわりに
たった60年くらいで家電が一気に普及しました。今は、洗濯も全自動。食洗器や、全自動掃除機まである家庭も多いです。これから100年後、どうなってるのでしょう。ロボットの時代でしょうか。
家電がないという生活は、なかなか想像できないかもしれません。
便利で、ありがたい時代だと思います。
あたりまえのように日常にある電気、たくさん感謝して大切に使いたいです。
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